自分で浴衣の着付けをする方法、やり方

着物

浴衣の着付けは、着物の着付けと違って、簡単に独学で習得できやすかったりします。

ややこしい帯結びも着物にくらべて、1つ覚えてしまうと、それだけ通用します。本を読んでもいいですし、最初だけ無料体験に行かれてもいいですし、着付け教室も浴衣の着付け料金は、安いです。

はじめての人でも、浴衣は涼しく、すっきりと着こなしていただけます。

そのためには、着崩れせずに、きちんと着ることが大事です。自分で着ることは、最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れるとできるものです。

今回は、自分で浴衣の着付けをするのやり方、方法をご紹介いたします。

目次

自分で浴衣を着る場合にかかる時間は?

慣れれば30分程度で着られますが、浴衣ですら、時間に追われて着てしまうと、着崩れの原因となってしまいます。前もって何度も着た上でも、できれば1時間は着付けに時間を取っておきましょう

浴衣を着る前に、やっておきたいこと

着付けの前に、やっておくことがいくつかあります。

  • 1、ヘアセット
  • 2、メイク
  • 3、下着をつける
  • 4、補正をしておく

1、【浴衣の着付けの前に】ヘアセット

浴衣を着てから、ヘアセットを行うと、手を上に上げないといけなくなるので、着崩れが起きやすくなります。

着付けに慣れるまでは、着崩れを防ぐため、ヘアセットは、着付けの前に終えておきましょう。

2、【浴衣の着付けの前に】メイク

ヘアセットと同様に、メイクも手を肩より上に上げないといけないので、着崩れが起こりやすくなります。

慣れるまでは、メイクも着付けの前に済ませておきましょう。

3、下着をつける

浴衣を羽織る前に下着をつけておきます。

4、補正をしておく

「補正しなくても浴衣は着れるでしょ?」

はい、補正をしなくても浴衣は着れます。着崩れも起こりにくいことも多いです。しかし、浴衣を着る時は、補正をした方がキレイに着れることも間違いありません。

特に自分で着付ける時、慣れていないなら、なおさらです。

補正とは、色々なやり方がありますが、和装ブラジャーで胸元をすっきり仕上げることが多いです。

浴衣の着付けに準備するものは?

浴衣の着付けに必要な最低限のものをご紹介します。

4、浴衣スリップ

吸水性の高い浴衣スリップは、夏の季節でも快適に過ごせるようになります。汗を吸い取ってくれるようになっています。またブラジャーなどの下着が透けないようにしてくれます。和装肌着とも呼びます。

5、前板

帯板とも言います。帯を締める前に使うものです。帯締めの仕上げに使い、帯がきちんとキレイに仕上がります。

6、伊達締め

マジックベルトというものが伊達締めの代わりとなります。帯を締める前に使います。

7、コーリンベルト

着付けベルトや、ワンタッチベルトと呼ぶこともあります。衿元をキレイにしてくれます。

8、腰紐(1〜2本)

浴衣のおはしょりに使います。おはしょりとは、着物の腰帯の下に作る折り返した部分のことです。おはしょりは、女性用の着物や浴衣のみ作り、男性用の着物には作らない。

1本は腰紐として、もう1本は胸ひもとして使います。

浴衣の着付け基本セットを購入してもOKです。

セット内容は、下着(肌着)、腰紐、着付けベルト(コーリンベルト)、マジックベルト(伊達締めの代わり)、前板(帯板)などが入っているものが多いです。

浴衣以外に、何も準備がない場合は、これらのセットを購入しておくのが良いかもしれません。

値段は、だいたい1500円〜3000円程度です。和装用の肌着、腰紐、コーリンベルト、伊達締め、帯板があれば、最低限、大丈夫です。

一人で浴衣の着付けをするやり方は?

1、浴衣スリップ(和装用の肌着)を着ます。

まず最初に、ヘアセット、メイクを済ませたら、補正をするためにも、浴衣スリップ(和装肌着)を着ましょう。その際、ワイヤー入りや胸のカップが大きいブラジャーは避けましょう。できれば、和装ブラジャーか、もしくは、腰回りにタオルを巻き付けて、いわゆる寸胴の状態になるように補正をします。

2、浴衣を羽織ります。

浴衣に袖を通して、背中の中心に縫い目が来るようにします。

3、衿(えり)を合わせて、丈を決めます。

両方の衿先の10cm〜20cm上あたりを持ち、裾(すそ)の高さを、くるぶし上あたりにします。

4、下前を入れて、上前を重ねます。

体の幅を決めるように右脇の位置を決めて、下前のほうに引きます。腕を戻して、下前の位置を決めつつ、先ほどの上前の位置になるように、左手の上前を持っていきます。余りは、脇で内側に折り返して調整します。

その際、下前より上前が3〜4cm高くなるようにすると、きれいに仕上がります。

5、腰紐をしっかり結びます。

腰紐をウエストに位置に当てて、下半身がシワなどがなく、きれいになるように浴衣を揃えながら、後ろで腰紐を交差させて、左右に引き、前に回して、左寄りで片花結びで結びます。

結んだ際、上前を開いて、下前のすその長さと、上前のつま先の差を確認します。下前が下がっていたら、引き上げます。

6、おはしょりを整えます。

おはしょりを整えます。「身八つ口」という着物の脇開き部分から背中へ両手を入れて、シワをとるなどして、おはしょりを整えます。前だけではなく、後ろのおはしょりも整えてください。

7、コーリンベルトを使うと、衿の乱れが落ち着きます。

コーリンベルトを使って衿の乱れを防ぎます。コーリングベルトとも言うようです。身八つ口から手を入れて衿の端を止めます。

8、伊達締めを着けます

おはしょりがきれいに整ったら伊達締めを上から巻きます。腰紐と同じ要領で巻いていきます。余った紐は脇に入れて完成。

伊達締めの代わりにマジックベルトの場合は、後ろから前へ持っていきます。前で回して出来上がり。

帯結びのやり方【文庫結び】

文庫結びは、年齢を問わず、浴衣も選ばない帯の結び方です。半幅帯の基本的な結び方ですので、より女性らしい印象を出すことができます。

1、胴にひと巻きします。

手の長さで約50cm程度とって二つ折りにして、ピンチで衿もとに止めておきます。手先が上になるように巻きます。

2、帯をひと結びします。

たれ先を脇から三角形に折り上げます。「たれ」が斜め内側に折り曲げて、下からくぐらせ、結びます。結び目をクロスしてねじ曲げます。

3、羽根を作ります。

たれ先を持って、羽根の大きさを大体で決めます。肩幅くらいが良いでしょう。結び目から羽根を右に返して、余ったたれ先で、内側に折り込み、羽根を作ります。

4、羽根の中心にひだを作ります。

羽根の中央にひだを作り、余りは内側に折って胴のなかにしまい込みます。

5、帯を後ろへ回して、前板を入れます。

羽根とひだを整えて、帯を後ろへ回します。この時、右から後ろへ回しましょう。逆方向から回すと、衿元が崩れるので注意です。

この後、前板(帯板)を入れると、帯周りのしわがスッキリと仕上げって、帯崩れがしにくくなります。

ひだは、丸みがあった方がキレイに映ります。

最後に下記をチェックしてみてください。

1、背中心は取れていますか?
2、結び目は、どこも緩んでいませんか?
3、帯は崩れていませんか?
4、羽根の形は、キレイですか?
5、左右対象になっていますか?

※最初は、上手くいかないものですが、ざっと確認しておくことで、今後の指針となります。

着崩れしないためには?

何より補正が大事です。

胸の補正は、和装用のブラジャーを用意しておくと、とても便利です。腰まわりは、タオルを使用します。

和装用のブラジャーとは?

胸を押さえて、体型を、いわゆる寸胴に補正してくれます。浴衣の似合う形に変えてくれます。

まとめ

いかがでしょうか?

独学で浴衣の着付けをするのは、はじめては結構難しいですが、慣れると結構ラクにできたりします。

もちろん基礎は大事ですので、本格的に学びたい場合は、着物や浴衣の売り込みをしないような、一日体験教室へ通われるのが良いかと思います。

あとは、自分にとって良い本に目を通してもらうのも上達の近道かと思います。

自分で浴衣を着られるようになると、浴衣の楽しさが倍増されますので、ぜひチャレンジしてみてください。

まずは、このエントリーが参考になれば嬉しいです。

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